【銘柄診断】清和中央HDの今期営業利益急向上、鋼材の販売数量好調、株価見直しへ

2013年3月25日 09:47

<業績&株価分析>

 鉄鋼専門商社の清和中央ホールディングス<7531>(JQS)は、西日本地区が地盤の清和興業と東日本地区が地盤の中央鋼材が、08年に経営統合した持株会社である。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比8.8%増の440億円、営業利益が同41倍の7億30百万円、経常利益が同2.6倍の7億90百万円、純利益が同3.0倍の5億70百万円としている。販売数量面では、主力の非住宅関連需要が復興関連需要の本格化も寄与して回復傾向を強めている。また住宅建設関連も消費増税前の駆け込み需要が期待される。需要回復に伴って、鋼材市況も下げ止まり傾向を強めている模様だ。このためマージン改善で営業損益の大幅な改善が期待されるだろう。なお配当予想は前期比5円増配の年間15円(期末一括)としている。

 株価の動きを見ると、売買高が少なく小動きだが、概ね8500円近辺でのモミ合いから下放れの形となり、足元では7780円~7790円で推移している。3月22日の終値7790円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS145円56銭で算出)は54倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2371円07銭で算出)は3.3倍近辺である。

 週足チャートで見ると8500円近辺のモミ合いから下放れて、26週移動平均線が抵抗線の形となった。しかし月足チャートで見ると、7200円近辺が下値支持線の形であり、足元の水準はほぼ底値圏とも言えるだろう。きっかけ次第で今期好業績見通しが評価される場面がありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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