空中発射打ち上げ機ストラトローンチ、構想を刷新

2013年3月23日 13:15

  空中発射型の人工衛星打ち上げ機の開発を進めているストラトローンチ・システムズ(Stratolaunch Systems)社が、その構想を刷新した。

  同社は2011年、マイクロソフトの創業者の一人ポール・アレン氏らによって設立され、ボーイング747(いわゆるジャンボジェット)を二つくっつけたような機体に、スペースX社のファルコン9ロケットを搭載し、空中から発射する構想を描いていた。しかし昨年12月にスペースX社が同プロジェクトから離脱、以来オービタル・サイエンシズ社が代わりにロケットの設計を進めていた。

  今回明らかにされた新しい想像図では、母機となる航空機とロケットの両方に大きな変更が見られる。まず母機はボーイング747を基にした機体から、完全に新しく開発され、その形状も一風変わった形の飛行機を造ることでおなじみの、スケールド・コンポジッツ社の思想が色濃く表れている。またロケットもオービタル・サイエンシズ社が現在運用している空中発射ロケットのペガサスを大きくしたような機体になった。

  今回の刷新について、同社から特に説明はなされていない。

  ストラトローンチは航空機とロケットを組み合わせ、柔軟かつ低コストに人工衛星を打ち上げられるシステムを目指して開発が行われている。地球低軌道に約6tの物を打ち上げられる能力を持ち、早ければ2016年にも初打ち上げが行われる予定だ。

 ■S T R A T O L A U N C H - S Y S T E M S
http://www.stratolaunch.com/

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