NASA、月の砂を加熱加工した材料で月面基地を建築する計画

2013年3月22日 07:00

taraiok 曰く、 欧州宇宙機関(ESA)は月面に存在するレゴリスと呼ばれる砂を使い、3Dプリンタで宇宙基地を建造する計画を発表、ロシア連邦宇宙庁は、2037年までに月面基地を構築する計画を発表するなど、複数の先進国間で有人月面基地を作るレースが加速化している。NASAも欧州と同様に3Dプリンタを使って月面基地を建てる計画があるという。NASAとのジェット推進研究所のTomas Rousek、Katarina Eriksson、Ondrej Doule博士からなり研究チームによると「SinterHab」と呼ばれる月面基地を作る予定だという(gizmag本家/.)。

 SinterHabは、レゴリスを利用するところまでは欧州宇宙機関の計画と同じだが、レゴリスにマイクロ波を放射して加熱、セラミックのような物質に変えてることで基地を構築するという。この方式で作られたSinterHabは、放射線と微小隕石から宇宙飛行士を守る役割を持つ。さらに道路の建築や着陸施設を防御するため材料を提供することにもなるとしている。研究チームは、今年の前半にはレゴリスを処理し、マイクロ波を放出可能なプリントヘッドを搭載したロボットアーム、動力源となる太陽電池を備えたモジュールを構築する用意だとしている。

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