米ネブラスカ州南西部のサンショクツバメ、事故死が減少する一方で翼が短く

2013年3月20日 19:10

米国では年間およそ8千万羽の鳥が自動車に衝突して死んでいるが、ネブラスカ州南西部では事故死するサンショクツバメの数が減少する一方、翼が短くなっているそうだ(論文アブストラクトScience Nowの記事本家/.)。

サンショクツバメは陸橋やトンネルなどに巣を作るため、自動車との接触事故を起こしやすい。しかし、過去30年間の記録により、事故死するサンショクツバメの数は減少傾向にあり、それに伴って翼の長さが年々短くなっていることがわかったのだという。翼の長さは1982年に平均111ミリメートルだったのに対し、2012年には平均106ミリメートル。一方、2012年に事故死したサンショクツバメは翼の長さが平均112ミリメートルだったという。短い翼は素早い旋回が可能であり、地面から飛び立つのも速くなる。このことにより、翼の長い個体は交通事故に遭いやすく、翼の短い個体が多く生き残ったと考えられるとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 交通

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