ボーイング、787型機のバッテリー改善策説明会を東京で開催
2013年3月15日 18:44
米ボーイングは15日、米連邦航空局(FAA)より承認された787型機のバッテリー改善策の詳細を紹介する説明会を、本日東京都内で開催したと発表した。
同社の発表によると、複数層におよぶ追加安全策を加えたリチウムイオンバッテリーは既に製造を進めており、数週間以内に航空機に搭載する見込みが立ったという。また、バッテリーの新容器も製造中で、同じく数週間で航空機への搭載が可能となる見込み。「これらの解決策には広範囲におよぶテストが必要だが、テストが完了し、米連邦航空局および各国の規制当局の最終承認がおり次第、各航空会社は787型機の運航再開が可能となる」と同社はコメントしている。
ボーイングが構築した解決策には、バッテリーの製造プロセスの改善や機能性の向上、バッテリーと容器のデザインの変更など、多岐にわたる策が組み込まれている。
ボーイング民間航空機部門のレイモンド・コナー社長兼CEOは、「テストが完了して承認を取得次第、各航空会社に協力して787型機に必要な変更を取り入れ、運航再開に向けたプロセスに入る。ボーイングではバッテリーシステムに対してあらゆる対策を講じ、数多くの安全策を追加導入した。私たちはこれらの改善により、787型機のバッテリーシステムがより安全でより信頼性の高いものになると確信している」と語っている。
今週前半、米連邦航空局はボーイングの再認証取得計画案を承認した。ボーイングはこれを受け、今後バッテリーが787型機の運航停止の要因となった問題に対応する改善となっているかの実証テストを実施する。