富士通研、汎用的な10Gbps用部品で100Gbpsの高速通信を実現 世界初

2013年3月15日 11:28

 富士通研究所と富士通研究開発中心有限公司は14日、汎用的な毎秒10ギガビット(Gbps)用の部品で100Gbpsの高速通信を実現する光伝送技術を、世界で初めて開発したと発表した。

 従来、データの伝送速度を向上するためには高速化に対応した部品が必要となり、汎用的な部品を用いることができなかった。また、これまでの単純な変復調方式を用いた伝送方式では高速化に限界があった。今回、デジタル信号処理を用いたDMT(Discrete Multi-Tone)変復調方式を適用することで、汎用的な10Gbps用の部品で1チャネルあたり100Gbpsの伝送を実現した。

 同技術を4チャネル構成の光送受信器に適用することで、次世代データセンターでの適用が期待されている400Gbpsイーサネット用トランシーバの実現が可能となり、クラウドサービスを支えるデータセンターの処理能力の向上(データ転送の高速化)が期待される。

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