日立、歩道を自律走行する一人乗り移動支援ロボットを開発
2013年3月12日 13:21
日立製作所は12日、携帯情報端末で指定した位置へ自律走行ができる「任意地点自律送迎機能」を備えた一人乗りの移動支援ロボット「ROPITS」を開発したと発表した。
「任意地点自律送迎機能」とは、携帯情報端末に表示された予約・操作用画面において地図上で任意地点を指定すると、その位置まで自律走行することができる機能。この機能を活用することで、「ROPITS」は任意地点まで自律的に搭乗者を迎えに行ったり、目的地まで連れて行ったりすることが可能になる。
今回日立が開発した「ROPITS」は、お年寄りや歩行が困難な人の近距離移動の支援を目的に開発したもので、歩行空間を自律走行することができる。日立は、「ROPITS」の自律走行技術を実用レベルに高めるため、2011年より茨城県つくば市のモビリティロボット実験特区に参画し、実際の歩道を使った走行実験を通じて移動支援サービス機能の利便性向上と自律走行機能の信頼性向上を図ると共に、「ROPITS」が歩行空間などで人間と共生できるかという観点から調査・研究を進めてきた。