三菱重工、上海ディーゼルとのエンジン生産・販売合弁会社が営業を開始

2013年3月11日 16:37

 三菱重工業は11日、中国のディーゼルエンジン大手である上海ディーゼルと合弁で設立したディーゼルエンジンの生産・販売会社「上海菱重発動機有限公司」が営業を開始したと発表した。上海市黄浦の現地では11日、これを記念して上海菱重発動機の開所式が開催された。今後成長著しい中国の産業用ディーゼルエンジン市場において価格競争力の強化とシェアの拡大をはかり、確たる地歩を築いていくことを目指す。

 新会社の上海菱重発動機は、昨年3月に三菱重工と上海ディーゼルが合弁契約を締結したことを受け、今年2月に設立されたもの。資本金は2億元(約30億円)で両社が折半出資している。

 上海ディーゼルはディーゼルエンジンの中国大手メーカーで、中国自動車メーカーの最大手である上海汽車のグループ企業。建設機械・発電・船舶向け出力100~500kW高速ディーゼルエンジンを手掛け、中国市場で大きなシェアを持っている。

 上海菱重発動機は、拡大する中国市場でシェアアップを目論む三菱重工と、出力500kWを超える産業用ディーゼルエンジン市場への本格進出を目指す上海ディーゼルの両社の思いを背負い、今回営業を開始した。

 新会社では、三菱重工からライセンス供与を受ける出力500~1,600kWの産業用ディーゼルエンジンを生産し、三菱重工の有する産業用ディーゼルエンジンの高度な技術と上海ディーゼルが保有する広範なネットワークをそれぞれが持ち寄って調達・販売・サービスを行い、当面100億円規模の販売を見込んでいる。将来的には200億円規模まで売上を伸ばす方針。

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