欧州委員会がMicrosoftに5億6,100万ユーロの制裁金を科す

2013年3月9日 17:23

あるAnonymous Cowardとeggyのタレこみより。欧州委員会副委員長のJoaquín Almunia氏は6日、Microsoftが欧州委員会との約束に反してWebブラウザーの選択画面を表示していなかったことを理由に、Microsoftに制裁金5億6,100万ユーロを科すと発表した(Almnia氏の声明欧州委員会のプレスリリースWSJの記事ZDNetの記事Internet Watchの記事本家/.)。

Microsoftは2009年、EU版WindowsにInternet Explorerを同梱するための条件としてブラウザー選択画面を表示すると約束していた。この合意は2014年まで有効だったが、Windows 7 SP1では2011年5月から2012年7月まで選択画面が表示されない状態になっていたという。約束違反を理由に欧州委員会が企業に対して制裁金を科すのは初めてとのこと。なお、この件について、Almunia氏はMicrosoftのライバルから知らされたとしているが、Financial Timesの取材によればGoogleとOperaだったようだ。 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | インターネットエクスプローラ | EU | Windows | お金

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