「好業績」で「好需給」銘柄が物色の中心=犬丸正寛の相場展望

2013年3月8日 17:29

  強い相場が続いている。いつ、調整があってもおかしくないのだが、(1)循環買いがうまく行っている、(2)調整に入ろうとすればNYダウ高に救われている、ことなどがある。

  ただ、日経平均は26週線に対し乖離率が遂に20%台を超えてきた。経験的には調整があってもおかしくないところに来ている。もっとも、アメリカ景気が強いこと、日本はアベノミクスに対する期待が大きいことがある。とくに、リーマンショック後は日米とも実体経済が芳しくなかっただけに、ここに来て実体経済に対し手応えを感じていることは大きい。

  仮に、景気実体の悪化につながることがあるとすれば、3月27日にもスタートする強制債務削減ということだろう。そうとう規模の削減となるから景気にとっては下支えのなくなる心配がある。

  ここに来て、1ドル・95円へ円安となってきたことは日本株にとって力強い。ただ、信用買残の多いトヨタ自動車は2月の高値を抜くことはできていない。代わって、信用買残の少ないホンダが高値を更新している。今後、ホンダが引っ張って、トヨタへつなぐことができれば全般相場はスケーるアップが予想される。

  今のマーケットは円安を横目で見ながらも、信用買残の多い銘柄を避ける展開で物色の中心は出遅れ銘柄の底上げが続いている。とくに、3月が決算月であることを考えれば、引き続き「好業績」、「好需給」の銘柄が注目だろう。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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