武雄市新図書館計画の法令違反の疑いについて日本書籍出版協会が質問書を提出

2013年3月7日 12:20

 ある Anonymous Coward 曰く、

 かねてよりさまざまな問題を指摘されてきた武雄市図書館リニューアル計画について、日本書籍出版協会が質問書を武雄市に質問状を提出した (質問状の PDF) 。

 武雄市図書館のリニューアル計画では、「指定管理者」として運営をカルチュア・コンビニエンス・クラブに委託する事になっており、付随して図書館内に書店を併設、さらに T ポイントカードを貸出カードとして利用する事になっており、2013 年 4 月 1 日からの運営が予定されている。日本書籍出版協会の質問書では、以下の事項が質問されている。

 指定管理事業者である CCC が書店を併営する件について地元書店にも公募の機会を与えたかどうかの決定プロセスの開示要求 
 T カードを貸出カードと併用する件について図書の貸し出しにより T ポイントが付与されることが、非営利無償の貸与の範囲を逸脱すると解釈可能な事についての市の考えを提示する要求 これについて、武雄市長の樋渡氏は Twitter 上で「オープン前1か月を切って今さらという感が強いが、真摯にかつ丁寧に回答します」とコメントしている。しかし、この T ポイントカードと著作権法の問題については 2012 年 5 月に出版の専門紙である「新文化」紙 2935 号で指摘されており、またそれ以前から各所から指摘がなされていたものである。また、指定管理事業者の選定問題についても同様に各所から指摘が上がっていたが、明確なものとしては日本図書館協会からも「武雄市の新・図書館構想について」として指摘が入っており、さすがに「今さら」というのはあまりにあまりな言葉ではないかという声も上がっている。

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