オリックス、ガラス繊維製造大手「旭ファイバーグラス」を買収

2013年3月6日 13:11

 オリックスは6日、ガラス繊維製造大手の旭ファイバーグラスの株式96.09%を、WP1号投資事業有限責任組合および日本政策投資銀行より取得することで合意したと発表した。

 旭ファイバーグラスは、日本初のガラス繊維専門メーカーとして旭硝子とOwens Corning Co. Ltd.の共同出資により1956年に設立され、現在はグラスウール事業、工業資材事業、建設工事事業の3つを柱に事業を展開している。

 主力であるグラスウール事業では、開発・製造面での高い技術力を有し、住宅用断熱材をはじめ、高層ビル・多目的ホールなどの建築設備向け断熱・吸音材までさまざまなグラスウール製品を手掛けており、国内市場では約4割のトップシェアを誇る。住宅用断熱材の主力製品「アクリア」は、国内唯一のノン・ホルムアルデヒド断熱材として断熱性能・防火性・コスト面で優位性を確立している。2020年の次世代省エネ基準義務化などを背景とした国内住宅における環境対策ニーズの高まりを受け、今後のさらなる需要を見込んでいる。

 オリックスは、今回の資本参加とともに役員を派遣し、共同経営体制を構築して旭ファイバーグラスの経営全般に参画する。オリックスが持つ専門性や事業プラットフォームを生かし、既存事業のさらなる向上や高度な経営体制の確立など、企業価値向上に向けたさまざまな施策の立案・実行のサポートを行い、旭ファイバーグラスの現経営陣や従業員と協働してさらなる成長を目指す。

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