【銘柄診断】セーラーは今期業績黒字転換、新製品発売寄与、見直しへ

2013年3月6日 10:25

<銘柄ウオッチ>

  セーラー万年筆<7992>(東2)は、昨年来安値水準での底もみ、40円台出没が続いているが、前12月期営業利益の6期ぶりの黒字転換に次ぎ、今期は純利益でも黒字転換を見込み業績回復を鮮明化しており、複合筆記具の新ブランド発売も加わり、極低位値ごろ株買いが再燃、底上げ展開を強めることが予想される。

  同社の前期営業利益は、4700万円の黒字(前々期は5億8900万円の赤字)と2008年12月期以来の黒字転換となった。ロボット機器事業は、歴史的な円高や欧州債務不安、中国経済の減速などが響いて減収となったが、一昨年末に立ち上げた原価低減プロジェクトで営業利益が黒字転換、文具事業では、中高級品を拡販、多色ボールペンなどを積極的に売り込んだことなどが寄与した。

  今期は、ロボット機器事業では、射出成形取出機の新機種を市場投入するほか、駐在員事務所を開設したベトナムや北欧諸国を積極開拓、文具事業でも、今年2月末に複合筆記具の新ブランド「レフィーノ」の第1弾を発売したことなどが寄与して続伸、増収黒字転換を見込んでいる。業績数値的には、売り上げ65億9900万円(前期比2%増)、営業利益2億900万円(同4.4倍)、経常利益1億600万円(前期は2600万円の赤字)、純利益7800万円(同1億2600万円の赤字)とすべて黒字転換する。

  株価は、前期営業利益の黒字転換を先取りして昨年来高値52円をつけ、25日移動平均線水準でもみ合ってきた。再度の底上げ展開が続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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