ソフトバンク、気球無線中継システムの実証実験結果を発表
2013年3月4日 12:47
ソフトバンクモバイルは、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的として、係留気球を利用した臨時無線中継システムの実証実験を2012年5月より約10カ月にわたり実施した結果を、3月1日に発表した。
実証実験の結果、昨年よりシステムの有効性が確認されている、広帯域通信が可能な中継元基地局を移動体通信網へ直接接続する構成に加え、衛星通信回線を介して移動体通信網に接続する構成を新たに構築した。これにより、中継元の基地局に影響があり通信が確保できない場合も、迅速に通信を復旧させることが可能になる。また、機動性を高めるために係留気球の大幅な小型軽量化を図るとともに、地上係留装置の簡素化を実現した。
なお、ソフトバンクモバイルでは同実証実験を2013年6月末まで引き続き行う予定。また、同実証実験を踏まえ、災害時の臨時回線としての利用に備え、気球無線中継システムを全国の主要拠点に配備する予定。