JXエネルギー、仙台製油所のメガソーラーを運転開始 発電出力1メガワット

2013年3月4日 10:43

 JX日鉱日石エネルギーは1日、仙台製油所(宮城県多賀城市)において、震災からの復興計画の一環として、メガソーラーおよび事務所棟に設置した新エネルギーシステムの運転を開始したと発表した。

 仙台製油所は東日本大震災における津波により、石油製品供給に重要な役割を担うタンクローリー出荷設備が甚大な被害を受けた。これを踏まえ、復旧にあたっては、同出荷設備を震災前に位置した製油所西地区からより地盤面が高く津波の影響を軽減できると想定される東地区に移設し、西地区には新たに発電出力1,000kWのメガソーラーを設置した。

 2月25日には、同社初のメガソーラー発電事業として電力会社への送電を開始した。また、万一の大規模停電時には、地域住民に貢献できる設備として自立運転による電力の提供(最大50kW)を可能としている。

 さらに、昨年11月に竣工した新事務所棟の2階屋上には、太陽光発電、燃料電池、蓄電池(総称して「3電池」)およびエンジン発電機等の新エネルギーシステムを設置した。通常時は3電池を連系運転し、「省エネルギー」「再生可能エネルギー」による環境負荷の低減を図る。震災などによる万一の停電時は、エンジン発電機の稼働等により重要機器への電力供給の「自立」を可能とすることで、防災拠点としての事務所機能の維持を図る。

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