東洋エンジニアリング、インドネシアでアンモニア製造設備を受注
2013年2月28日 18:48
東洋エンジニアリング(TOYO)は28日、インドネシアの大手ガス製造会社スルヤ・エスカ・ペルカサ傘下のパンカ・アマラ・ウタマが、スラベシ島中部スラベシ州ルウク地区に建設するアンモニア・プロジェクトを受注したと発表した。
同プロジェクトは日産2,000トンのアンモニア製造設備とユーティリティ設備を新設するもので、契約形態は設計・調達・工事、試運転の一括請負。米国KBR社のアンモニア技術を起用し、プロジェクトの実行はTOYOが出資する現地エンジニアリング会社イーカーペーテーと共同で行う。プラントの完成は2015年度第2四半期を予定している。
同プロジェクトは、スラベシ島にあるセノロ・ガス田とトイリ・ガス田で生産される天然ガスをベースに、尿素肥料やアクリル系繊維などの化学品原料となるアンモニアを生産するもので、国産ガスの有効利用と高付加価値化を実現するプロジェクトとなっている。
新興国を中心とした人口増加に伴う食糧増産に向けて、肥料の需要は今後も伸びることが予想されている。インドネシアを含め現在世界で多くの肥料プラントが計画されており、TOYOは尿素プロセスのライセンサーとして、また肥料プラントのEPCコントラクターとして今後もビジネスの拡大を図る。