宇宙滞在予定のヒト型コミュニケーションロボットの外観公開、名前も決定
2013年2月28日 17:37
電通、東京大学先端科学技術研究センター、ロボ・ガレージ、トヨタ自動車は、 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、2013年夏から国際宇宙ステーションに滞在するヒト型コミュニケーションロボットの共同研究“KIBO ROBOT PROJECT”を進めているが、28日、同ロボットの外観写真を公開した。
また、同プロジェクトのホームページにおいて、宇宙に打ち上げるロボットおよび地上で活動するロボットの2体それぞれの名前を募集していたが、今回総数2,452件(のべ1,226人)の応募案の中から厳正な選定を行い、宇宙用ロボットの名を「KIROBO(キロボ)」、地上用ロボットの名を「MIRATA(ミラタ)」と決定した。2体あわせて「未来への希望」につながるようにとの想いが込められているという。
KIBO ROBOT PROJECT事務局によると、現在ロボットを宇宙に打ち上げるために必要な審査・実験を引き続き行っており、今春完成する予定だという。「KIROBO」は2013年夏に国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられた後、同年冬に日本人初の国際宇宙ステーション船長となる若田光一JAXA宇宙飛行士と対面し、世界で初めてとなる“宇宙における人とロボットとの対話実験”を実施する予定。また、「MIRATA」は、「KIROBO」のバックアップとして活用したり、子供たちを対象とした教育活動イベント等に参加する予定。
同ヒト型コミュニケーションロボットは、身長約34cm、全幅約18cm、奥行き約15cmで、重量は約1,000g。発話言語は日本語。主要装備として、音声認識、自然言語処理、音声(発話)合成、情報通信機能、コミュニケーション動作、顔認識カメラ、記録用カメラなどを搭載している。