東電、米国産LPガスを米国プロパン連動価格で購入へ
2013年2月27日 16:37
東京電力は、米国産LPガス(液化石油ガス、LPG:Liquefied Petroleum Gas)の購入について売主であるアストモスエネルギー株式会社と協議を進めてきたが、27日に契約の主要条件について基本合意したと本日発表した。今後、最終的な売買契約書の締結に向けてアストモス社と協議を進めていく。
これにより東電は、2013年から3年間にわたり合計約20万トンの米国産LPガスを受け入れる予定。なお、価格指標には米国プロパン連動価格が適用される予定であり、米国産LPガスの購入および価格指標として米国プロパン連動価格を適用することはいずれも東電として初めてとなる。
東電は、燃料の多様化の一環として、姉崎火力発電所において中東・豪州産などのLPガスを燃料として使用しているが、2013年からの3年間において、燃料として一定のLPガスの需要が見込めること、また、米国産LPガスは高い経済性が期待できることから、今回アストモス社と契約の基本合意に至った。
アストモス社は、米国エンタープライズ社がテキサス州ヒューストンで操業中のLPガス輸出基地で生産されるLPガスを購入し、日本へ輸送するとともに、その一部を東電へ販売する。これにより東電は、LPガスの供給ソースの多様化と燃料費削減につながると考えている。