【銘柄診断】急騰のベクターは懸念材料織り込みみ業績向上への布石を評価する
2013年2月25日 12:01
<銘柄の見所>
ベクター <2656> (JQS)が急騰に転じてきた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> (JQS)をはじめ、ゲーム関連株の人気盛り返しを受け、見直しの目が向けられてきた格好。
同社はサーバへの不正アクセス事案の発生に伴い、その対応、再発防止に要する費用が膨らむ懸念材料を抱えていた。それが業績及び株価に悪影響を及ぼしていたため、同業他社に比べより出遅れ感の強い存在として映っているようだ。昨年7月からクレジットカードの取扱の再開、各種プロモーションの自粛解除など漸次正常化の道を歩み、今2013年3月期の第4四半期で不正アクセスにからむ費用は一巡する見通しだ。
パソコンのオンラインゲームでは新作タイトルを積極的に運営しているほか、スマホ関連は自社タイトル中心にこだわらず、タイトルの海外調達を視野に入れた事業展開を図る方針だ。懸案事項の織り込みを終えた株価は、業績向上への布石など業績面を前向きに評価する相場に転換してきたと言える。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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