無人航空機の攻撃を避ける22の方法
2013年2月24日 17:52
アルカイダがまとめた無人航空機による攻撃の回避方法に関する資料の英訳をAP通信が公開している(英訳された資料およびアラビア語の原文: PDF、APの記事、、本家/.)。
公開されたのは、AP通信がマリのトンブクトゥでアルカイダに占拠されていたビルから発見した資料の1つ。SkyGrabberを使用して無人機の通信内容を傍受するというものや、ジャマーを使うといったものから、人形を使った偽の集会でかく乱する、木陰に隠れるといったものまで、合計22の無人機回避法がまとめられている。
掲載されている回避法は以下のようなもの。
(続く...)無人機の通信内容を傍受して攻撃を事前に察知する
発信機を使用して無人機のコントロールを失わせる
車や建物の屋根にガラスの破片を並べて反射させる
狙撃手を配置して、主に低空を飛ぶ偵察機を狙う
揚水用のダイナモを使用して通信を妨害・かく乱する
古い電子レンジなどを使って通信を妨害・かく乱する
一般的なかく乱手法を使い、本部を固定化しない
監視ネットワークを整備し、無人機が近づいた区域ではすべての活動を停止するように警告する
無人機から位置を特定されないように隠れる。夜は特に注意する
木が多く生えている場所に隠れる
日の当たる場所に出ない
無線に応答しない
追跡されているときや戦闘中は車から降り、なるべく遠くに離れる
無人機をだますため、複数の入り口から出入りする
無人機が装備しているのは対人ミサイルなので、地下シェルターに隠れる
見通しの良い場所に集合しない。緊急時には建物を使い、複数の出入り口を使用する
グループを作ってスパイや工作員を見つける
人形を使った偽の集会を開く
乗っている車が無人機に追尾されている場合、すぐに車を降りてばらばらな方向に逃げる
緊急の集まりや訓練の時は、森や洞窟といった自然の障害物を活用する
頻繁に狙われる場所では、タイヤを燃やした煙で見えにくくする
ターゲットとなっている人は声で識別されるので、通信装置を使用しない なお、SkyGrabberは米軍の無人偵察機の映像を傍受するため、イラクの武装勢力が使用したソフトウェア。資料では2,595ドルとなっているが、25.95ドルの間違いだと思われる(Engadget日本版の記事)。
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