アウディ、ジュネーブモーターショーでPHVの新型「Audi A3 e-tron」を発表

2013年2月22日 17:06

 独アウディは、プラグインハイブリッド(PHV)技術の研究・開発に全力を挙げて取り組んでいるが、今回150kW(204hp)の最高出力と350Nmの最大トルクによってスポーティパフォーマンスが約束された新型モデル「Audi A3 e-tron」を、2013年ジュネーブモーターショーでお披露目する。

 Audi A3 e-tronは、アウディに望まれる性能をすべて実現したモデル。0-100km/h加速を7.6秒でこなし、最高速度は222km/hに達する。その一方、プラグインハイブリッド車向けECE規格によって計測された平均燃費は驚異の66.67km/L(1.5L/100km)で、これによってCO2排出量も35g/kmという高水準を達成した。Audi A3 e-tronはエレクトリックモードの走行でも最高速130km/h、最大走行距離50kmという性能を発揮する。

 搭載されているガソリンエンジンは110kW(150hp)を発揮する改良型1.4L TFSIエンジン。このエンジンと出力75kWのモーターがクラッチを介してリンクされている。この高性能モーターは、新開発された6速e-Sトロニックトランスミッションの内部に搭載され、フロントアクスルにパワーを供給する。ふたつのパワーソースはそれぞれの特性を活かし、互いに補完するように働く。モーターは、そのピークトルクをスタートから2000rpmまでの間で供給し、TFSIエンジンは1750rpm~4000rpmの間で最大トルクを発揮する。

 Audi A3 e-tronは、ガソリンエンジンだけで走るモード、モーターだけで走るエレクトリックモード、さらには両者を使ったハイブリッドモードの3種類での走行が可能。TFSIエンジンを作動させないエレクトリックモードでさえパワフルな加速を得ることができる。両者のパワーを同時に使うことも可能(ブースティングモード)。ドライバーがアクセルを緩めた時には一時的にエンジンもモーターも作動しない状態(グライディング・滑走モード)となる。グライディングモードを採用することで、モーターやエンジンから生まれる、車速を落とす方向で作用するトルクを排除できるため、燃費の向上に繋がっている。

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