【注目銘柄】北米の油井掘削関連の巴工業、2ケタ増益、指標割安
2013年2月22日 10:02
巴工業 <6309> に注目したい。化学機械事業や化学工業製品事業を展開しており、北米油井掘削関連が材料視される。株価は12年5月の高値を突破して先高期待を強めている。
今期(13年10月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比6.6%増の443億円、営業利益が同13.2%増の27.7億円、経常利益が同7.5%増の28億円、純利益が同0.2%増の16.2億円としている。機械事業では、北米の油井掘削向けや東南アジアの化学プラント向けに遠心機械の好調を見込んでいる。化学工業製品事業では、中国のコンパウンド事業の損益改善が寄与する模様だ。
株価の動きを見ると、中段保ち合いを挟みながら水準を切り上げる展開が続き、2月19日には1918円まで上昇して12年5月2日の1852円を上抜けた。さらに20日には2130円まで急騰する場面があった。今期の好業績見通しを評価する形だろう。北米油井掘削関連も材料視されたようだ。2月21日の終値1961円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS162円35銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2235円59銭で算出)は0.9倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上伸し、12年5月2日の高値1852円を突破した。強基調を確認した形であり先高期待が一段と強まるだろう。指標面に割高感はなく上値追いの展開が期待され、3月上旬の第1四半期(11月~1月期)連結業績発表を控えて思惑が広がる可能性もあるだろう。06年6月の2150円を突破すれば06年5月の2325円が視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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