【銘柄診断】大和小田急建設株価は減額ほぼ織込む、受注好調に期待
2013年2月21日 09:53
<業績&株価分析>
中堅ゼネコンの大和小田急建設 <1834> (東1)に注目したい。株価は高値圏から急反落したが調整一巡感を強めている。反発のタイミングが接近しているようだ。
今期(13年3月期)連結業績見通しについては1月31日に減額修正を発表した。前回予想に対して売上高を8億円減額して前期比1.5%増の632億円、営業利益を7.3億円減額して同81.8%減の0.5億円、経常利益を6.7億円減額して同95.7%減の0.1億円、純利益を7.4億円減額して3.8億円の赤字とした。予定していた販売用不動産の売却時期が遅れることに加えて、人件費や資材価格の上昇で工事採算が悪化する。純利益については子会社での資機材関連の評価損計上も影響する模様だ。
ただし、大和ハウス工業<1925>や小田急電鉄<9007>の案件を中心として、手持ち工事は増加している模様だ。来期(14年3月期)は、受注残の増加、公共投資増加に伴う老朽化インフラの補修・更新需要、建物や鉄道設備関連の耐震化工事などが寄与して収益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、「アベノミクス」による公共投資増加が支援材料となって1月10日の258円まで急騰した後、急反落して2月15日の191円まで調整した。今期業績見通しの減額修正も嫌気されたようだ。ただし足元では200円を回復して調整一巡感を強めている。2月20日の終値200円を指標面で見ると、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS521円84銭で算出)は0.4倍近辺となる。
日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んで調整局面だが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発の動きを見せている。過熱感も解消されて調整一巡した形だろう。来期業績に対する期待感もあり、反発のタイミングが接近しているようだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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