竹島の日の政府主催式典見送り 韓国への配慮

2013年2月20日 10:01

 自民党の石破茂幹事長は19日、竹島の日(22日)の政府主催式典の見送りと政務官の派遣を決めたことについての意図を記者団に聞かれ「韓国で朴槿惠(パククネ)新大統領が就任されるが、就任式にわが国から参列することになっている。あまりに日が隣接しているため、政府主催の式典を今回は行わないものだと承知している」と語った。

 石破幹事長は「(日本にも、韓国にも)どちらにも主権について譲ってはならないという国家としての使命があるので、このことで関係が悪化することを避けることは両国にとって当然のことだと思っている」と適正な判断であるとの考えを示した。

 石破幹事長は「竹島の問題は、わが国の国家主権に関わることであり、領土担当の政務官を派遣する方向で、現在、事が進んでいるということ」とし「韓国がどのように考えるかということなので、わが国として、最大限の配慮をしていることは認識していただけるのではないかと思っている」と語った。

 また「これは、すぐれてわが国の主権の問題であり、まず国内的に姿勢を示すことは必要なのでしょう。併せて韓国に対する配慮も当然必要なものであって、現時点における一致点がどのようなものかと考えています。だから韓国の側もわが国のいろいろな配慮、主権に関わる問題であることの強い認識、これは両方ご理解いただけるものだと思っている」とした。(編集担当:森高龍二)

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