【銘柄診断】フィッシング用品のティムコの株価は底値圏、PBR0.2倍

2013年2月20日 09:48

<業績&株価分析>

  ティムコ <7501> (JQS)は、フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。株価はほぼ底値圏であり、きっかけ次第で出直りが期待されそうだ。

  今期(13年11月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.5%増の29億86百万円、営業利益が42百万円(前期は6百万円の赤字)、経常利益が44百万円(同3百万円の黒字)、純利益が11百万円(同79百万円の赤字)としている。フィッシング事業については、一部地域で放射線風評被害の影響が残るため同0.5%増収と横ばい見込みだ。しかしアウトドア事業については、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や直営店舗の収益力向上に取り組み、同10.1%増収見込みとしている。増収効果に加えて売上総利益率の改善も期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、1月18日に528円まで調整する場面があった。足元も概ね安値圏の530円~550円近辺で推移している。1月18日の決算発表に対する反応は限定的だったが、ほぼ底値圏のようだ。2月19日の終値541円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS3円93銭で算出)は138倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2374円43銭で算出)は0.2倍近辺となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線近辺でモミ合い、週足チャートで見ると26週移動平均線が抵抗線の形だが、530円近辺が下値支持線となっている。足元の水準はほぼ底値圏だろう。アウトドア・ブームが追い風であり、今期業績は営業黒字化見通しだ。きっかけ次第で出直り局面が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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