【銘柄診断】漬物最大手ピックルス、2月の配当取りで、好利回り低PER

2013年2月20日 09:33

<業績&株価分析>

  漬物最大手のピックルスコーポレーション <2925> (JQS)に注目したい。今期(13年2月期)業績に再増額の可能性があり、株価は強基調の展開が期待されそうだ。

  今期の連結業績見通しについては、前回予想(10月9日に増額修正)を据え置き、売上高が前期比10.7%増の239億円、営業利益が同0.3%減の9億80百万円、経常利益が同0.2%減の10億65百万円、純利益が同0.6%増の5億95百万円としている。野菜価格の高騰などが影響し、広島新工場の準備費用も発生する模様だが、通期予想に対する第3四半期累計(3~11月期)の進捗率は、売上高が76.7%、営業利益が83.5%、経常利益が81.9%、純利益が86.4%と高水準である。主力の「ご飯がススムキムチ」などキムチ製品、浅漬、惣菜が好調に推移している模様だ。再増額の可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると、12年秋の安値圏400円近辺をボトムとして水準を切り上げる展開が続いている。1月7日と30日には戻り高値となる580円まで上昇した。足元は概ね530円~540円近辺で推移している。今期業績見通し据え置きなどで一旦は反落したが、失望売りが膨らむ状況ではないようだ。2月19日の終値540円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円05銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS982円00銭で算出)は0.5倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線を割り込んで目先的に調整局面のようだ。しかし週足チャートで見ると、13週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認した形だろう。指標面では依然として低PER、低PBRであり、今期業績再増額の可能性も支援材料として強基調の展開が期待されそうだ。12年4月の655円、11年12月の670円も視野に入るだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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