ユーザーに金の支払いを要求するマルウェア、被害額は数億円

2013年2月19日 13:49

あるAnonymous Coward 曰く、 ランサムウェア(データを人質にして身代金を要求するマルウェア)を使って不当に金を集めていた「サイバーギャング」が逮捕された。逮捕されたのは主犯格の27歳のロシア人と、現金化してマネーロンダリングするスペイン在住の10人(ロシア人6人、ウクライナ人2人、グルジア人2人)。犯行グループは2005年頃から活動していたと見られており、30カ国、何千人もの被害者から合計数百万ユーロ、日本円にして数億円もの金を不正に集めていたとみられている(guardianの記事 トレンドマイクロの記事)。

 問題とされているマルウェアは「REVETON」と呼ばれるもの。感染するとコンピュータに各国の警察のマークが表示され、「コンピュータには法律違反(ファイル共有や児童ポルノ、テロ関連サイトへのアクセス)の形跡があるから罰金として100ユーロを払え」という旨が表示されるという。集められた金はスペインのマネーロンダリンググループが現金化して他国に送金していたそうだ。主犯格のロシア人はドバイでの休暇中に逮捕され、スペイン政府が引渡しを求めている。逮捕には複数の国の警察機関、セキュリティ企業、ソフトメーカーが協力してあたったそうだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | セキュリティセクション | 犯罪 | セキュリティ

 関連ストーリー:
電話帳データを抜き取るスマートフォン向けアプリを保管していた会社役員、逮捕される 2012年10月31日
求職中のハッカー、志望企業のシステムを攻撃して採用を迫り逮捕。禁固30か月に 2012年02月08日
企業ぐるみでウイルス作成・送信、1200万を稼いだ6人が逮捕される 2012年01月19日

 

関連記事

最新記事