【銘柄診断】好業績の桧家ホールディングスは年46円配当へ増配、高利回り

2013年2月18日 09:37

  桧家ホールディングス <1413> (名2)に注目したい。木造注文住宅事業を主力として不動産事業(分譲住宅)や断熱材事業なども展開している。消費税率引き上げ前の駆け込み需要も追い風として今期(13年12月期)の収益拡大が期待され、株価は11年10月の高値を視野に入れている。上値を試す展開が期待されるだろう。

  2月8日に発表した前期(12年12月期)の連結業績は、売上高が前々期比33.1%増、営業利益が同8.5%増、経常利益が同10.2%増、純利益が同13.9%増の増収増益だった。展示場新設などの費用増に加えて、不動産事業と断熱材事業の営業損益悪化がマイナス要因だったが、子会社化した桧家住宅三栄も寄与して主力の注文住宅事業の受注棟数が同23.4%増、受注高が同32.9%増、売上棟数が同29.2%増、売上高が同32.7%増と好調だった。

  今期の連結業績見通しは、売上高が前期比15.1%増の600億円、営業利益が同15.6%増の49億円、経常利益が同10.8%増の50億円、純利益が同18.1%増の29億円としている。受注が好調な模様であり、消費税率引き上げ前の駆け込み需要も期待されるだろう。なお配当については前期比10円増配の年間46円(第2四半期末20円、期末26円)とした。

  株価の動きを見ると、昨年11月15日の安値769円から反発して水準を切り上げ強基調に転換した。2月12日には1179円まで上昇して昨年5月10日の1100円を突破した。今期の好業績見通しや増配方針を評価する動きだろう。2月15日の終値1093円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS213円63銭で算出)は5~6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間46円で算出)は4.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS606円90銭で算出)は1.8倍近辺となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。また週足チャートで見ると、26週移動平均線を回復して昨年4月の戻り高値を突破した。トレンド好転を確認した形で、11年10月の高値も視野に入っている。指標面では低PER、高配当利回りであり、今期好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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