対北朝鮮 国連に実効ある制裁望む声相次ぐ
2013年2月17日 12:55
北朝鮮の核実験強行に対し、国連に実効ある制裁を望む声が相次いでる。世耕弘成内閣官房副長官は17日、北朝鮮が強行した3回目の核実験について「北朝鮮のミサイル開発とあわせて考えると、わが国にとって重大な脅威だ」と語った。
世耕官房副長官はNHK番組に政府代表として出演し「核不拡散に取り組んでいる国際社会に対しても、まさに挑戦」と非難。
そのうえで、世耕官房副長官は「強いトーンで、迅速に抗議の意思を示していくため、核実験が行われたその日のうちに、追加の経済制裁を実施した」と語った。
政府は朝鮮総連副議長に対する渡航制限などを実施。同時に「アメリカ・韓国との連携を確認した」(世耕官房副長官)。
今後について、世耕官房副長官は「国連決議で前回の核実験のとき、これ以上の核実験をやった場合には国際社会として重大な行動をとるということを確認している。これにそって、核実験をした場合、北朝鮮にとって何のメリットもないということをきちんと分からせることが重要だ」と強調した。
与党・自民党の中曽根弘文参議院議員会長は「国連での強い安保理決議を行う必要がある。また実効性のある制裁をわが国、米国、韓国、中国が行うことが必要」としたうえで「核ミサイルの配備も想定して、米軍と連携してミサイル防衛能力を向上させていく必要がある」と踏み込んだ対応の必要を語った。
野党・民主党の輿石東参議院議員会長も「重大な脅威であり、国際社会への挑戦であり、絶対に許せない」と世耕氏や中曽根氏と認識を共有。「北朝鮮の非核化にわが国として全力を尽くすべき」と語った。
日本維新の会の片山虎之助参議院議員団会長は「国連は何度も警告決議をしてきた。重要な行動を取るといっているのだから、これ以上(行動を)とらないとなめられる」と実効のある行動を国連は取る必要があるとした。
また片山氏は「日本は一番の利害関係国。被爆国だし、拉致もされている」として「独自の制裁を強めればいい」とアピール。あわせて「アメリカに本気を出してもらい、それにより中国に本気になってもらって、圧力をかけていくしかない」とした。(編集担当:森高龍二)