【相場熟者が答える投資相談】ジェイテクトは4ケタ乗せならず見切り先行、高PERで売却

2013年2月17日 16:35

  【問い】 ジェイテクト <6473> を800円で500株持っていますが、今後の見通しと対処方法をよろしくお願いします。

  【答え】 2月15日(金)は32円安の904円と4営業日続落しています。

  同社はベアリング大手で、自動車部品と工作機械を手がけていますが、2月1日後場立会い中に今3月期第3四半期決算を発表。純利益が2ケタ増益着地したことを好感し、同日高値998円と買われた。その後、4日付けでゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」継続で、目標株価を1100円から1200円に引き上げましたが、円安進行が一服、反応薄でもみ合いとなっています。

  今3月期第3四半期決算はステアリングの販売が大幅増加に、工作機械が日本と北米での需要が増加、円安推移による為替差益の計上などで、売上高が7780億7900万円(前年同期比11.5%増)、営業利益は188億8300万円(同4.8%減)、経常利益は198億2900万円(同1.0%増)、純利益は66億2300万円(同25.6%増)に着地。純利益は日中関で係の悪化で10月31日に減額修正した通期計画40億円(前期比69.9減)を超過し、多少持ち直してはいます。

  株価は、昨年11月14日につけた昨年来の安値552円を底に、2月1日高値998円と8割上昇。今期予想PERでは77倍台で1株純資産水準まで買われ4ケタ大台に迫ったたことで、目先目標達成感から水準訂正の動きは一巡した感があります。来3月期業績見通しが明らかになるまで、為替相場に神経質でもみ合う可能性がありますので、いったん売却も考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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