LG電子クォン社長、「中国のテレビメーカーは日本より恐い」
2013年2月15日 14:02
韓国LG電子ホームエンターテイメント(HE)事業本部クォン・ヒワン社長が、世界のテレビ市場で急浮上してきている中国企業に対し、強い警戒心を示した。
クォン社長は14日、ソウル瑞草区良才洞瑞草のR&Dキャンパスで行われたテレビ新製品発表会で、「まだ韓国と中国の間には3~4年の技術格差があるが、非常に多くの中国企業が後に続いてきている。また、中国企業は自社製パネルとモジュールを持っているので日本より恐ろしい」と説明した。加えて、韓国企業がこれをどのよう振り切って行くかが重要だと強調した。
韓国と中国の企業間にはまだ若干の技術格差があるが、テレビの核心部品であるディスプレイパネルとモジュールを垂直系列化して自社生産する能力があり、日本の競合企業よりも脅威だと見ている。
クォン社長は日本のテレビメーカーについては、「円安のため価格競争力が出てくるだろう。これを土台にリバウンドしようと努力し、備えている」と話した。
また、為替問題について、「テレビは関税率が高いので製造場所が海外にあり、他の業種ほど為替の影響を大きく受けない。円為替の影響よりは、該当地域通貨に対するウォン高の方がより影響が大きい」と憂慮した。
クォン社長はまた、今年の平面テレビの目標売上成長率15%台としたことについて、「PDP(プラズマディスプレイパネル)市場の縮小とCRT(ブラウン管)の生産停止などを考えると一部無理があるが、全体のテレビ市場で中国等に勝とうとするなら、それ位成長しなければならない」と付け加えた。(翻訳:中川)