キリン、舞鶴工場における清涼飲料製造を今秋目処に終了へ
2013年2月14日 20:33
キリンは14日、国内綜合飲料事業再成長に向けて、生産拠点をキリンビバレッジ舞鶴工場からキリンビール滋賀工場敷地内に新たに設立するキリンビバレッジ事業所へ移し、清涼飲料事業の生産体制を強化すると発表した。
新事業所は、現在キリンビール滋賀工場内にあるペットボトル商品製造ラインに加えて同敷地内に小型ペットボトル商品製造ラインを増設し、2つのラインを持つ清涼飲料生産拠点として2014年1月から新たに製造を開始する。なお、舞鶴工場における清涼飲料の製造は2013年秋を目処に終了する。
キリングループの国内清涼飲料事業会社キリンビバレッジは、特定保健用食品史上初のコーラ系飲料「キリンメッツコーラ」のヒットや、3年連続過去最高販売数量を記録した「キリン午後の紅茶」ブランド等の貢献により、2012年は厳しい国内清涼飲料市場において業界を上回る前年比109%で着地した。販売量が上昇基調にあり、今後も強いブランドを育成し更なる成長を図っていくためには、競争力の高いペットボトル商品の製造を強化する生産体制へ見直すことが必要であると判断。このような背景において、キリン社設立を機に戦略的な資源配分を行い、キリンビバレッジ新事業所の設立を決定した。
今回設立する新たな事業所はキリンビバレッジ社の西日本の生産拠点となる。新設の小型ペットボトル商品製造ラインは、他のキリングループ清涼飲料工場と同様に、プリフォームと呼ばれる素材からペットボトル容器を成形し、無菌状態で充填する「インラインブロー無菌充填システム」を導入し、お茶、コーヒー、果汁、炭酸など様々な種類の商品を安全・安心かつ効率よく製造する。