平均給与 小規模事業所は5人以上の72.2%

2013年2月13日 07:58

 常用労働者1人から4人までの小規模事業所が昨年7月に支払った1人平均の現金給与額は18万8928円と前年より0.5%増えたものの、5人以上の事業所の1人あたりの平均給与に比べ72.2%にとどまっていたことが分かった。

 特に製造業では5人以上の事業所が30万3345円だったのに対し、20万8517円と3分の2あまりだった。

 業種別では宿泊業、飲食サービス業が10万6991円と全産業中もっとも低く、経営環境の厳しさを反映して前年に比べても2.2%減少していた。次いで生活関連サービス業・娯楽業も14万8086円と前年より1.1%増えたものの、15万円を割っていた。

 業種でもっとも高いのは建設業で24万7348円(前年に比べ0.2%減)など、小規模事業所の経営の厳しさを改めて浮き彫りにするとともに、労働者の所得格差も浮き彫りにしていた。

 調査は昨年7月末現在での状況について、2万1979事業所を対象に毎月勤労統計調査の特別調査として厚生労働省が実施したもので、91.5%の有効回答があった。12日、発表した。(編集担当:森高龍二)

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