三菱重工、サウジ電力会社向け超臨界圧蒸気タービン発電機4基などを受注
2013年2月12日 17:16
三菱重工業は12日、サウジアラビア国営のサウジ電力会社SEC(Saudi Electricity Company)が建設する大規模石油火力発電所向けに、出力70万kW級超臨界圧蒸気タービン発電機4基と超臨界圧ボイラーコンポーネントを受注したと発表した。EPC(設計・調達・建設)契約者である韓国の現代重工業から受注したもので、納期は2014年9月~2015年3月。発電機は三菱電機が供給する。
今回SECが建設するのは総出力280万kW級の重油焚き超臨界圧発電所で、同国西岸に位置する紅海沿いの都市ジッダの南方に建設される。世界最大の産油国であるサウジアラビアでは、増大する電力需要に対応するため、産出される重油を効率良く利用できる超臨界圧方式が初めて採用された。今回の受注は、超臨界圧蒸気タービンやボイラーなど、この分野で誇る三菱重工の豊富な納入実績が高く評価されたことによるもの。
超臨界圧重油焚き火力発電は、通常の亜臨界圧火力に比べ発電効率が高く、重油の消費量を抑えるとともにCO2の発生量も削減できるのが特徴。