『野王』クォン・サンウ、父親の愛を熱演「これこそが娘を失った父親の涙だ」

2013年2月6日 16:39

 愛する我が子を失った親の涙とはどれほどのものなのか。俳優クォン・サンウが「これこそが娘を失った父親の涙だ」と思わせる最高の涙の演技を見せた。

 4日に放送された韓国SBS月火ドラマ『野王』(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン、製作:ヴェルディメディア)第7話で、刑務所に収監されたハリュ(クォン・サンウ)は娘ウンビョル(パク・ミナ)死亡の知らせを聞いた。

 その信じがたい知らせに、ハリュはまるで我が子を失った獣のように身悶えしながら泣きわめいた。

 特別休暇をもらったハリュは、護送される車の中でも精神が完全に崩壊してしまったかのような表情で、止めどなく涙を流した。

 葬儀場に到着したハリュは、ふらふらになって立っていることさえままならない。ついにはウンビョルの遺影の前で、まるで命果てるかのように崩れ落ち、溢れんばかりの涙を流して号泣した。

 この日クォン・サンウが見せた涙の演技は、昨年話題を呼んだドラマ『追跡者THE CHASER』でSBS演技大賞を受賞したソン・ヒョンジュが劇中に見せた、娘を失って嗚咽する姿と同じく、お茶の間を涙で濡らした。

 放送後、ネット掲示板には視聴者からクォン・サンウの涙の演技に対する熱い喝采と激励のコメントが続々と寄せられた。

 「胸が張り裂けそうな父親の愛を演じさせたら一番」「ハリュ、守ってあげられなくてごめんね」「演技じゃなくて、まるで本当の場面みたいだ」「年末に演技大賞を受賞するとしたら、まさにこのシーンのお蔭だろう」というコメントが寄せられた。

 また、「タプコン」(最高栄誉の戦闘機パオロット)に例えてクォン・サンウを「タプクォン」と表現する視聴者もいた。

 撮影当時、クォン・サンウの胸が張り裂けそうな演技を見た現場スタッフも一緒に泣いたという。劇中ペク・ドギョン役を演じる女優キム・ソンリョンも自身のツイッターで、「『野王』を見て泣きました」とコメントしている。

 最近、クォン・サンウはファンコミュニティーサイトへのコメントを通じて、「第7話から怒りと苦しみに終わりが見えます。いよいよ本格的な復讐の始まりです」と心境を明かしている。

 また、「期待していてください。チョ・ヨングァン監督の前作『追跡者 THE CHASER』のように、視聴率もどんどん上がっていくと思います。」というコメントも残している。

 ダヘ(スエ)にとって唯一の真実だった、そしてハリュにとって最後の希望だった娘ウンビョルがこの世を去ったことで、今後急速なストーリー展開を見せることになるだろう。

 第7話の最後のシーンでは、まるでハリュが「涙とはお別れだ。いよいよ復讐の始まりだ」と言っているかのように見えた。

 5日放送の第 8話では、ハリュがウンビョルの葬儀を終えて再び刑務所に拘束される時、ダヘに「もう絶対にお前を許さない」と言って本格的な宣戦布告をした。

 これまで涙に暮れていたクォン・サンウが本格的に変化していく姿に、視聴者たちの期待が高まっている。(翻訳:中川)

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