世界でもっとも生活費がかかる都市は東京と大阪=エコノミスト誌調査
2013年2月6日 13:53
英経済紙「エコノミスト」の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)による世界の各都市における生活費を調査した結果によると、世界でもっとも生活費がかかる都市に東京と大阪がそれぞれ1位、2位にランクインした(調査結果資料)。
生活費ランキング上位20位中11都市がアジア・太平洋地域の都市となった一方、トップ20に米国の都市はひとつも入らなかった。一方、生活費の安い都市では1位にパキスタンのカラチ、2位にインド・ムンバイがランクインした。
国内ではデフレや円安が進行しているにもかかわらず、生活費は世界の各都市に比べ高水準のままであることが示された。
今回発表された調査結果では、経済後退の影響などで、欧州各都市での生活費が減少していることが示された。米国内でもっとも生活費がかかる都市といわれているニューヨークは27位となった。
EIUはニューヨークを基準として世界131都市の食料品・家賃・衣料費などの品目の価格を調査して順位を付けた。
南米ベネズエラ首都カラカスは前回の25位から9位に浮上した。米ドルとの固定相場が維持される中、同市における価格変動率が大きくなっており、物価上昇率は20%にまで達している。アジアおよびオーストラリアの各都市は、経済成長や景況感の改善により高位にランキングされる結果となった。
10年前の同調査では生活費トップ20のうち10都市が欧州、6都市が米国、残り6都市がアジアであったのに対し、10年が経過しアジア各都市が大きく躍進していることが示された。特に3位にランクインしたシドニーや6位のシンガポールではインフレや通貨高によりこれまでになく生活費が高い状態となっている。