【相場熟者が答える投資相談】日本板硝子は150円前後へ戻り待って売却を

2013年2月6日 10:03

  【問い】 日本板硝子 <5202> を88円で5000株持っています。少し利が乗ってきたのですが、今後の見通しと対処方向をよろしくお願いします。

  【答え】 2月5日(火)は18円高の118円と3営業日ぶりに反発しています。

  4日付で大和証券が投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価を160円としたことを好感し、買い優勢の展開で22円高の122円と買われ直近1月4日高値117円を上回る場面も見られました。1月31日に発表した今3月期第3四半期決算は、主力の建築用・自動車用ガラスの需要が低調だったほか、生産設備の減損処理や人員削減に伴うリストラ費用がかさみ、第3四半期売上高は3849億5900万円(前年同期比8.5%増)、営業損益は214億400万円の赤字(同64億8700万円の黒字)、経常損益は308億700万円の赤字(同12億6100万円の赤字)、純損益は321億4300万円の赤字(同12億8800万円の黒字)に着地。

  リストラ効果で13年1~3月期に6四半期ぶりの黒字転換を見込み、通期純損益は280億円の赤字(前期は28億1800万円の赤字)と従来予想は据え置いていますが、大和証券では第2四半期(12年7~9月)を底に改善傾向にあり、株価は業績モメンタムの回復を織り込む形で上方水準訂正する可能性が高いと指摘しています。また、有利子負債の借り換え策も併せて発表しました。14年3月期に返済期限を迎える約1100億円のうち、700億円を協調融資で借りて、主力取引銀行の三井住友銀行と3月中の契約締結を目指すとしています。残り400億円の扱いについても、三井住友銀と別に協議を続けているということで、財務に対する不安もやや後退しているようです。

  株価は、昨年1月26日につけた昨年来の高値162円から同8月7日の上場来安値53円まで調整を挟んで1月4日高値117円と上昇。1月24日安値95円まで調整を挟んで再度買い直されてきました。リストラ断行によって来3月期以降業績は回復基調を強めるとの見方が優勢となっています。13週移動平均線がサポートラインとして確認されていますので、信用売残が増加し取組取組妙味が増せば、目先150円前後のフシまで上値を試す可能性はあります。一段高を待って売却を考えるところでしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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