クローズドで改造版を公開するために GPL から BSD ライセンスへの変更を求める事例
2013年2月5日 13:20
ある Anonymous Coward 曰く、
Proximodo という GPL ライセンスのローカルプロキシツールに関して、ちょっと変わった騒動が起きている (outsider reflex の記事より)。
ほぼ開発停止状態となっている Proximodo に対して、hide 氏という方が Proximodo の改造版となる Proximodo Lite の開発を始めていたそうだ。ここまではオープンソース業界ではよくある話であるが、この hide 氏はソースコードを公開するつもりはないらしく、GPL ライセンスであることに気がついて一旦バイナリ公開を断念していたのだが、ソースコード公開無しでも Proximodo Lite を公開できるように、Proximodo の作者に対して Proximodo のライセンスを GPL から BSD スタイルに変更するように求めているとのことである。
開発停止されたクローズドなソフトウェアがオープンソースとなることはよくあることであるが、その逆にクローズドになって引き継がれるというのは珍しいのではないかと思う。また、その実現のために GPL ライセンスから BSD ライセンスにするように原作者に求めるというのも、タレコミ氏的には初めて見聞きする。もちろん当事者が問題ないならライセンス変更は自由であるし、それが可能であればクローズドにするのも自由である。元の Proximodo のコードが消えるわけでもないので、文句があればさらにフォークすることもできるわけだが、ソフトウェア開発の継続性という観点からは残念な事例であるように思える。
スラッシュドットのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | ソフトウェア