NASA、初の第3世代追尾・データ中継衛星を打ち上げ
2013年1月31日 13:15
ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)は米東部標準時間1月30日20時48分(日本時間1月31日10時48分)、米航空宇宙局(NASA)の追尾・データ中継衛星「TDRS-K」を載せたアトラスロケット(アトラスV)を、ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げた。
打ち上げられたロケットは順調に飛行し、打ち上げから約1時間46分後に「TDRS-K」が所定に軌道に投入され、打ち上げが成功した。
「ULAチームとパートナーたちはNASAチームと共に仕事し、この極めて重要なデータ中継衛星の打ち上げを成功させたことに誇りに思っています」
今回の打ち上げ成功について、ULA社のジム・スポンニック(Jim Sponnick)副社長はこのように述べた。
追尾・データ中継衛星(TDRS=Tracking and Data Relay Satellite)はNASA及びアメリカ政府が運用している通信衛星ネットワークで、国際宇宙ステーション(ISS)、スペースシャトル、ハッブル宇宙望遠鏡などの人工衛星との通信に使用される。
TDRS衛星の打ち上げは2002年12月以来、実に10年ぶりで、また、今回の「TDRS-K」の配置により、第3世代TDRSの運用が始まる。
写真=NASA。
■NASA - Tracking and Data Relay Satellite
http://www.nasa.gov/mission_pages/tdrs/index.html
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