マツダ、タイに新トランスミッション工場を建設 約260億円を投資

2013年1月30日 18:13

 マツダは30日、SKYACTIV車の需要増に対応し、同時にグローバル生産体制をより強固なものにするために、タイのチョンブリ県に年間生産能力40万基規模のトランスミッション工場を建設し、2015年度上半期より生産することを決定したと発表した。総投資額は約260億円となる見込み。

 新トランスミッション工場はタイにおけるマツダの合弁生産拠点オートアライアンス・タイランド(AAT)の北、約5キロに位置し、AATを始め、マツダ車のグローバルな生産拠点に向けたSKYACTIV車用のオートマティックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」を生産する計画。

 マツダの山内孝社長は、「マツダは2016年3月期にグローバル販売台数を約170万台まで引き上げることを目指しており、この目標を達成するために『グローバル生産体制の再構築』を進めている。トランスミッションの生産にあたっては、引き続き、防府の中関工場を主力工場と位置づけていくが、マツダ第2のトランスミッション工場をタイ王国チョンブリ県に設立することを決定した。これにより、需要が急速に拡大しているSKYACTIV車の生産に対応し、世界各地のお客様のご要望にフレキシブルかつタイムリーに対応できる体制を構築していく。新工場の建設にあたっては、AATでの経験を生かしてタイ王国の人々と力をあわせてこの新事業を成功させていく」と述べている。

 なお、マツダは今回の決定に伴い、事業を実行するために現地子会社を設立する。

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