遺伝子組み換え作物の多くに、ウィルス遺伝子「Gene VI」感染が見つかる
2013年1月24日 10:50
danceman 曰く、
EFSA (欧州食品安全機構) の Nancy Podevin 氏と Patrick du Jardin 氏が、米国で既に商業化されている遺伝子組み換え作物において、86 種のうち 54 種に「Gene VI」と呼ばれるウィルス遺伝子が含まれているのを発見した。Gene VI に感染した遺伝子組み換え作物には、「CaMV35S プロモーター」と呼ばれる遺伝子発現を調節する配列が組み込まれているとのこと (Independent Science News の記事、本家 /. 記事より) 。
意図的に Gene VI が植物の遺伝子に組み込まれた場合、黄化や奇形といった症状が出たり、繁殖力が低下することが分かっている。つまり、毒素のように機能する Gene VI は、植物にとって有害なのだという。また、人体細胞においても Gene VI の活動 (RNA サイレンシング) が見つかっているため、Gene VI によって生み出されるタンパク質が人体にも有害であることが懸念されるとのこと。
今回報告されている、Gene VI に感染した遺伝子組み換え作物のなかには、Roundup Ready (農薬耐性) 大豆や MON810 トウモロコシなど、米国で広く生産されている作物が含まれる。また、ラットを用いた実験で発ガン性が報告されている NK603 トウモロコシもこれに含まれる。
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