サムスングループ、昨年の投資額が計画を下回る
2013年1月22日 21:10
韓国サムスングループは昨年、史上最大規模の投資額を計画したが、実際に執行された投資額は計画を下回ったことが分かった。世界的な景気低迷により、主力系列会社であるサムスン電子が設備投資を保留するなど、投資時期を調節したためと見られている。
財界によると、サムスングループは昨年47兆8000億ウォン(約3兆9,800億円)の投資額を計画したが、欧州の財政危機、米国の景気回復の遅れ、中国の成長の鈍化などの影響で、一部事業に対する投資の保留や投資時期の見直しを行なったため、実際に投資された金額がこれに及ばなかったことが21日までに分かった。
サムスングループは昨年の投資執行額を公開していないが、グループ内外では1兆ウォン程少なかったと予想している。これは、サムスン電子の投資額が少なかったためと見られる。
昨年計画されたサムスングループの設備投資額31兆ウォンのうち、81%を占める25兆ウォンをサムスン電子が投資する予定だったが、実際には1月から9月までで18兆5000億ウォンにととどまった。特に、3分期(7~9月)の3カ月の投資額は、10分期(30カ月)ぶりの最低額である4兆5000億ウォンにとどまったため、計画に及ばなかったと分析される。
サムスン電子は25日に予定されている実績発表会で、昨年の投資額を明らかにする予定だ。
サムスングループは、今年の投資計画については規模と発表時期などが確定できていないという立場をとっている。
財界では、李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長が今月2日の新年祝賀会後に、「(投資)増やせたら増やす」と発言したことを見て、昨年より投資額が増えると予想しており、サムスングループの今年の投資計画額が50兆ウォンを越えるかどうかに関心が集中している。
しかし、相変らず世界の景気は低迷しているため、サムスングループが投資計画額を大幅に増やすことは容易ではないだろうという指摘もある。(翻訳:中川)