【話題】B787ショックで大手航空2社安い

2013年1月18日 16:08

■短期では業績への影響、中期では再登場の可能性を見守る展開

  『B787』の運航停止で航空大手2社の株価が冴えない。18日(金)は、日本航空 <9201> は50円安の3630円、全日本空輸 <9202> は3円安の177円と下げた。相次ぐトラブの末、煙をあげて高松空港に緊急着陸となるにいたって当局から運航停止命令となった。

  「あれだけトラブルが続いただけに重大事故に至る前に運航停止処分は当然だろう。業績への影響は避けられないだろう。B787はJALで7機、ANAで17機導入され、すでに定期路線で飛んでいる。17日には30数便が運航を取りやめいる。新型機に乗りたいというニーズも強かっただけに明らかにマイナス。とくに、今後、まとまった導入が予定されているため早く原因究明と安心への改良が行われないと中期的投資判断にも影響が出てくる」(中堅証券)。

  民主党政権のもとで再上場を果たした日本航空は昨年9月19日の上場時につけた3905円が高値。11月6日に再度3905円と買われたものの高値を上回ることができず、B787不安も加わって下げ圧力が強くなっている。

  一方、全日本空輸は昨年3月の263円を高値にジリ安。今日の安値は昨年10月につけた昨年来安値154円に20円強にまで接近となっている。

  今後は短期的には今3月期業績への影響を、中期的にはB787の安全性が確立され再登場となるかどうかを見守る展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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