ヤマハ発動機、中国に漁業・養殖作業船舶等の製造合弁会社を設立

2013年1月17日 11:51

 ヤマハ発動機は16日、中国遼寧省大連市に所在する漁業・水産加工会社と、漁業・養殖作業船等の製造・販売を行う新会社設立に合意し、2013年3月に設立登記すると発表した。

 新会社は、遼寧省大連市に敷地50,000m2の工場・事務所を設け、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)製の漁業・養殖作業船、プレジャーボートの製造・販売を行う。

 中国全土での動力付き漁業・作業船の保有数は約50万隻で、その8割以上が木造と推計されており、漁業関係者は燃費性能、メンテナンスに掛かる手間や費用面などに問題を抱えながら漁業・養殖業を営んでいる。一方、エネルギー消費・CO2排出の削減計画を掲げた中国政府が、木造船や旧式の船外機からより燃費性能に優れたFRP船・船外機への切り替えを奨励していることとも相まって代替需要が高まっている。

 ヤマハ発動機は2012年12月、新中期経営計画にて、ボート、船外機、ウォータービークルからなる総合マリンビジネスをグローバルに展開し、売上高3,000億円に挑戦することを発表した。今回の新会社設立は中期経営計画を具現化したものであり、既にビジネス展開しているブラジル市場に続き成長が期待できる中国業務艇市場へ進出し、目標へ向け前進していく。

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