三菱自、ロシア販売会社に資本参画 三菱ブランド車の販売力を強化

2013年1月16日 18:15

 三菱商事、三菱自動車工業、ロシアRolfグループの3社は16日、在ロシアの三菱自動車総販売代理店であるRolf Import社(RI社)につき、三菱自動車の参画を通じ、資本再編することに合意したと発表した。新生RI社は、三菱商事と三菱自動車がRolfグループの所有するRI社株式を9%ずつ譲り受けることにより、三菱商事49%、Rolfグループ42%、三菱自動車9%の株主構成となる。

 ロシアの自動車総需要はリーマンショック後の落ち込みから回復し、2012年(暦年)の新車販売台数は過去最高の約290万台に到達し、ロシア経済の潜在的成長性を背景に中長期的にも更なる拡大が見込まれている。同国における三菱ブランド車の販売はSUVモデルを中心に好調を維持しており、2012年(暦年)の新車販売台数は7.4万台に達している。

 Rolfグループは1992年よりロシアにおける三菱ブランド車の販売事業を行ってきており、2004年に三菱ブランド車の輸入卸売事業に特化したRI社を設立した。2009年には三菱商事が同社に出資参画し、Rolfグループと共にその経営・販売・物流機能の強化に取り組み、販売台数の拡大、並びに高いブランドイメージを実現してきた。今回の三菱自動車のRI社への参画は、商品企画面でマーケットニーズにより迅速に対応できる体制を作り、競争が激化するロシア市場で更なる成長を目指すもの。

 三菱自動車はロシアを最重要市場の一つと位置づけ、2008年5月にPSAプジョー・シトロエン社との合弁で現地生産工場を設立済みであり、2012年11月からは新型アウトランダーの本格生産を開始した。今後もパジェロスポーツ等、ロシアでの生産車種を増やしていく計画。今回のRI社への新規出資により、生産・販売が一体となった事業を推進していく。

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