JXエネルギーがサービスステーション戦略を発表、水素ステーション整備など

2013年1月16日 13:15

 JX日鉱日石エネルギーは15日、現在策定中の第2次中期経営計画(2013年度~2015年度)において、全国で展開するENEOSサービスステーション(SS)戦略として、「Dr.Drive(ドクタードライブ)」のリニューアルによる更なる顧客の利便性向上や「震災時給油可能SS」の機能向上による緊急時における供給体制の強化、「SS併設型水素ステーション」の整備による燃料電池自動車(FCV)の普及促進に取り組むと発表した。

 「Dr.Drive」は1998年の1号店誕生以来、「あなたの愛車のホームドクター」をキャッチフレーズに、給油はもちろん、国家資格整備士の在籍により、車検から日常の安全点検・洗車まで顧客のカーライフをトータルでサポートするSSとして全国展開してきた。現在、全国約2,400カ所で展開している。

 今回、約15年ぶりにロゴ、看板、塗装を一新するとともに、サービスルームの快適性向上、洗車、コーティング(DDキーパー)エリアの増設による待ち時間短縮、整備室の見える化による信頼感向上などにより、従来からの「技術力」に加え、「信頼性」や「快適性」をプラスし、更なるサービス向上を目指す。

 「震災時給油可能SS」は、小型の緊急用発電機等を常設し、大地震等の災害による停電時においても、緊急車両や被災地域住民等緊急度の高い人々への継続的な燃料油供給を目的に2006年より整備・展開してきたもの。2012年12月末時点で全国約700カ所に展開している。今後は、大規模地震が想定される地域において、発電機等の能力を向上した「震災時給油可能SS」を2015年度までに100カ所程度設置することで、より継続的な燃料油供給を可能とする体制を強化していく。

 また、「SS併設型水素ステーション」は、ガソリンや軽油の計量機とFCVへの圧縮水素充填設備を併設したSS。JXエネルギーでは今年3月に神奈川県、愛知県の2カ所にオープンを予定しているが、今後、自動車メーカー各社がFCVの市場投入を予定している2015年度までに更なる設置を進め、究極のエコカーといわれる燃料電池自動車の普及を後押ししていく。

 今後、第2次中期経営計画において詳細を決定していくが、この他にも、「Dr.Drive」への軽板金サービス導入の仕組み作り、Tポイント機能など新たな機能を搭載したクレジットカード(ENEOSカード)、スマートフォン等を利用した「ワンタッチ給油」が可能な新POSシステムなどの検討・開発を進め、ENEOSならではの、顧客への「新たな付加価値」や「高い利便性」の提供に向けて取り組んでいく方針。

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