出光、ベトナムのニソン製油所を今夏に建設着工へ 総投資額は約8千億円
2013年1月15日 21:08
出光興産は、三井化学、クウェート国際石油(KPI)、ペトロベトナム(PVN)と共に「ニソンリファイナリー・ペトロケミカルリミテッド」(出資比率は出光35.1%、KPI35.1%、PVN25.1%、三井化学4.7%)を2008年に設立し、ベトナムにおける製油所建設に向けた基本設計および精製事業スキームについて検討してきたが、今回ニソン製油所・石油化学コンプレックスの建設コンソーシアムを決定し、建設発注に関するLOA(Letter of Award:発注内示書)を発行したと発表した。今後、民間銀行および公的金融機関と協調融資の組成手続きを開始し、今夏の建設着工を目指す。
総投資額は90億ドル(約8,000億円)。なお、50億ドルを目標に、プロジェクトファイナンス(民間銀行および公的金融機関の協調融資)ベースで資金を調達する予定。建設コンソーシアムの構成会社は、日揮、千代田化工建設、テクニップグループ(フランス/マレーシア)、SK建設(韓)、GS建設(韓)。2013年第2四半期に融資組成を完了、建設工事を開始し、2017年第2四半期に商業運転を開始する予定。
出光興産は、石油・石油化学事業で培ってきた建設・運転技術を生かしてワールドクラスの製油所・石油化学コンプレックス建設を目指し、急増するベトナム国内の石油製品の供給に貢献するとともに、成長する東南アジア市場への進出、産油国とのパートナーシップ強化を図っていく。