【相場熟者が答える投資相談】新生銀行はいったん売却して様子見が無難

2013年1月13日 18:51

  【問い】 新生銀行 <8303> を100円で5000株持っています。急に下げてきました。売るべきか悩んでいますので、よろしくお願いします。

  【答え】 1月11日(金)は3円安の170円と続落しています。

  1月8日付でシティグループが投資判断を「買い」継続で、目標株価を180円から250円に引き上げも、高値圏でもみ合いとなっていました。11日付の日本経済新聞朝刊が「台湾大手の中国信託商業銀行は10日、中堅地方銀行の東京スター銀行の買収案を株主に正式に提示した。米投資ファンドのローンスターや新生銀行など多数の株主が同日、買収案に賛同する意思を示したもよう」と伝えましたが、新生銀行が保有するアプラスフィナンシャル <8589> (大1)株が急落したことを嫌気、信用買残が2215万2000株と膨らみ信用取組倍率が2.59倍と急速に悪化したこともあり、3連休を前に手仕舞い売り優勢となったようです。

  足元の業績、消費者金融事業で貸出債権の質が改善したほか、債権残高が減少したため貸倒引当金の繰り入れが減少。与信関連費用の低下によって、9月中間期純利益は257億6400万円(前年同期比26.6%増)に着地。今3月期純利益は510億円(前期比7.9倍)と回復を見込んでいます。

  株価は、昨年9月12日安値90円から同12月27日に昨年来の高値190円と100円幅(2.1倍)まで買われ、追加金融緩和を背景とした上昇が一服した感があります。同社株の動向を大きく左右するアプラスフィナンシャル株が高値から100円近く下げ、目先乱高下する可能性が高いほか、需給面では戻り待ちの売りが上値を抑えそうです。いったん売却して様子を見たほうが無難でしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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