4K テレビの前に立ちはだかる問題

2013年1月11日 12:20

 eggy 曰く、

 今話題となっている 4K テレビには電気機器業界から期待が寄せられているものの、4K テレビの市場投入が成功するかどうかは今のところ難しい状況にあるようだ。4K 解像度コンテンツを消費者に届けるのに、効率的且つ、対費用効果の高い方法がまだ見つかっていない (Tech Central の記事本家 /. 記事より) 。

 膨大なメモリ使用量を要する 4K 映像のビットレートは、圧縮されていない状態だと 600MB/s 程である。最速の SSD でも 500 MB/s 程であるため、圧縮が不可欠となる。だが映像の質は圧縮アルゴリズムに左右されてしまうため、圧縮の仕方が悪ければ品質が低下し、高画質 HD ストリーミングと大差ないものになってしまう可能性がある。

 放送局の前にも大きな壁が立ちはだかっており、4K テレビ放送はすぐには実現しないとしている。4K テレビ放送を行うための衛星通信容量に経費がかかりすぎるとのこと。また 4K コンテンツは (ネットワーク配信することが現実的でないことから) 物理メディアの再到来を意味する。物理メディア離れした消費者が、再び物理メディアの煩わしさを受け入れるだろうか。消費者の購買意欲を高めると期待されていた 3D テレビと同様、4Kテレビも肩すかしとなってしまうのか。

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