Windows RT、jailbreakされる

2013年1月9日 17:55

taraiok 曰く、 ARM版のWindowsであるWindows RTでは、OfficeなどのようにストアからダウンロードされたMicrosoftの署名があるアプリケーションしか実行できない仕様になっている。この制限を突破し、任意のアプリケーションを実行させる「脱獄(jailbreak)」に成功したことが報じられている(EXTREMETECHClokr氏のブログThe Verge本家/.)。

 。今回の脱獄成功は長い間存在していたWindowsカーネルの脆弱性を付く形で行われた。ハッキングを行ったClokr氏のブログによれば、Windowsにおいてアプリケーションを実行する際のセキュリティレベルには「Unsigned(0)」、「Authenticode(4)」、「Microsoft(8)」、「Windows(12)」の4種類が用意されており、一般的なWindowsではデフォルトでは「0」が設定されているという。いっぽうWindows RTではこれが「8」にハードコーディングされているため、署名付きのアプリケーションしか実行できないということだったそうだ。

 そこで、カーネルの脆弱性を利用してこの値を「0」に変更することで任意のアプリケーション実行を可能にしたという。なお、現時点ではARM用にコンパイルされたコードのみが実行可能だそうだ。

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